第4回 審査結果

最優秀賞

千葉学建築計画事務所 千葉 学氏

審査員コメント
幹線道路中央に自転車ハイウェイを作るのが、環境に対する提案。交通の合理性と風景一新を狙ったアイデア。駐輪ラックは、ガードレールをラックにする方法で、省スペースと実現性の高さが光った。

次点

SUPPOSE DESIGN OFFICE 谷尻 誠氏、吉田 愛氏

審査員コメント
「1つの機能でいいのか?」から発して、駐輪ラックを複合機能家具として提案したのがユニーク。ベンチ、フラワーポット、自転車ラックを統合してデザイン。場所があれば、すぐにでも設置したい!

総評

「青山通りと周辺の区立公園を『自転車に優しい街』」にふさわしい環境にするにはどうすればいいか。駐輪ラックのデザインも合わせて提案」がテーマ。都市の交通計画と製品設計、2面の提案が求められた。指名で5つの建築事務所がプレゼンを行ったが、いずれも、自転車という乗り物をよく理解していて、その特性に合った提案がなされたのが印象に残った。その意味で、非常にレベルが高く、斬新な提案ぞろいだった。審査は公開で行い、各プレゼン後に質疑応答、さらに相対評価の議論をして、千葉建築設計事務所の提案を最優秀賞に、SUPPOSE DESIGN OFFICEの提案を次点に選んだ。決め手は、最終的に“具体的なデザイン”にまで昇華されていたこと。全応募者の情熱と努力に感服し、知的興奮が味わえた審査だった。

審査員長 宮内 忍

募集要項

「自転車に優しい街、指名コンペティション」の開催

 2009年に青山が「自転車に優しい街」宣言をしました。その3年後、2012年に「トメル+ミセル」デザインのコンペを始めて、のべ3回実施してきました。自転車は1日の大半を止めてあるものなので、止めてある姿が美しければ街の景観を汚すのではなく逆に美しく見せる(魅せる)ことができるだろうというコンセプトで開催してきました。回を追うごとに認知度が上がり応募作品の点数も増えて審査員を唸らせる作品が集まるようになりました。また、受賞作品が青山に設営される例も出てまいりました。
 ついては更なる飛躍を目指し、第4回は著名な建築事務所5社に依頼して腕を競っていただく「自転車に優しい街、指名コンペティション」として開催させていただきます。

指名コンペティション参加者は、以下の通りです。

対象エリア・テーマ

青山通り(青山1丁目から外苑前まで)と周辺の区立公園を「自転車に優しい街」にふさわしい環境にするにはどうすればいいか。
駐輪ラックのデザインも併せて提案していただきます。

審査委員

  • 宮内 忍氏(八重洲出版 チクリッシモ編集長/審査委員長)
  • 松下 計氏(東京芸術大学教授/グラフィックデザイナー)
  • 佐藤 博史氏(港区赤坂総合支所 協働推進課長)
  • 坂本 力氏(青山商店会連合会 理事長)

デザイン設計期間

2015年11月10日~2016年2月28日

審査方法

公開審査
2016年2月29日(月) 18時開場(取材希望の方は、メールでご予約ください)

主催

LIFE CREATION SPACE OVE

後援

港区/青山商店会連合会/公益財団法人 日本サイクリング協会

協賛

株式会社アーキエムズ/青山商店会連合会/OVE/株式会社 技研製作所/サイカパーキング株式会社/日本コンピュータ・ダイナミクス株式会社/株式会社ビシクレット/ブリヂストンサイクル株式会社
(五十音順)

事務局

LIFE CREATION SPACE OVE 南青山
〒107-0062
東京都港区南青山3-4-8 KDXレジデンス南青山1F
TEL 03-5785-0403

*本要項は予告なしに内容を変更する場合もありますのでご注意ください。

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第4回BDA 最優秀賞決定!

第4回BDAのプレゼンテーションと公開審査が本日行われ、最優秀賞が決まりました。作品の概要や受賞の声、審査員の講評は後日アップします。

最優秀賞

千葉学建築計画事務所 千葉 学氏

次点

SUPPOSE DESIGN OFFICE 谷尻 誠氏、吉田 愛氏

第3回BDAの優秀作品「Parking Comb」が、理容室「一心楼」の店頭に設置されました。

現場に合わせた結果、多少小ぶりにはなりましたが、オシャレな床屋さんに合うものに仕上がりました。
本趣旨にご賛同いただいたご店主を始め、ご協力いただいた方々に感謝いたします。

東京都港区南青山2-13-17
理容室「一心楼」
http://1st.geocities.jp/issinro1/

千葉 学

千葉学建築計画事務所

千葉 学(ちば まなぶ)

1960年 東京生まれ。1985年 東京大学工学部建築学科卒業。1987年 東京大学大学院修士課程修了。2001年 千葉学建築計画事務所設立。現在、東京大学大学院教授、早稲田大学芸術学校非常勤講師。

手塚 貴晴(てづか たかはる)

手塚建築研究所

手塚 貴晴(てづか たかはる)

1964年東京生まれ。1987年武蔵工業大学卒業。1990年ペンシルバニア大学大学院修了。1990年~1994年リチャード・ロジャース・パートナーシップ・ロンドン 勤務。1994年手塚建築研究所を手塚由比と共同設立。1996年~2003年武蔵工業大学専任講師。2003年武蔵工業大学准教授。2005年, 06年ザルツブルグ・サマーアカデミー教授。2006年UCバークレー客員教授。2009年~東京都市大学教授。

谷尻 誠(たにじり まこと)吉田 愛(よしだ あい)

SUPPOSE DESIGN OFFICE Co., Ltd.

谷尻 誠(たにじり まこと)
吉田 愛(よしだ あい)

SUPPOSE DESIGN OFFICEは、谷尻誠、吉田愛率いる建築設計事務所。
住宅、商業空間、会場構成、ランドスケープ、プロダクト、インスタレーションなど、仕事の範囲は多岐にわたる。広島・東京の2ヵ所を拠点とし、インテリアから住宅、複合施設など国内外合わせ多数のプロジェクトが進行中。これまで手がけた作品は住宅だけでも100棟を超え、2010年ミラノサローネでの光のイスタレーション〈Luceste : TOSHIBA LED LIGHTING〉や〈まちの保育園〉などの公共施設、最近では海運倉庫を改修した複合施設 ONOMICHI U2をオープンさせるなど地域と人の関わりをつくる仕事なども手がける。

山口 一紀(やまぐち かずのり)

OOPEAA(フィンランド)

山口 一紀(やまぐち かずのり)

1984年 神奈川県生まれ。2007年 早稲田大学理工学部建築学科卒業。2009年 同大 大学院修了。2009-2012年 BMA(北京), 2013年 Eureka(東京)を経て、2013年よりOOPEAA (セイナヨキ・ヘルシンキ)勤務。

ツバメアーキテクツ

ツバメアーキテクツは、山道拓人 / 千葉元生 / 西川日満里によって立ち上げられた建築家チームです。空間の設計をする「Design」と、空間が成立する前の枠組みや完成後の使い方を思考し、研究開発やまちづくりを行う「Lab」の二部門からなる組織です。

山道 拓人(さんどう たくと)

山道 拓人(さんどう たくと)

1986年 東京都生まれ。2009年 東京工業大学卒業。2011年 同大学大学院 修士課程修了。2011年より同大学 博士課程。2013年 株式会社ツバメアーキテクツ設立。2015年~ 東京理科大学 非常勤講師。

千葉 元生(ちば もとお)

千葉 元生(ちば もとお)

1986年 千葉県生まれ。2009年 東京工業大学卒業。2012年 同大学大学院 修士課程修了。2013年 株式会社ツバメアーキテクツ設立。2015年~ 東京理科大学 非常勤講師。

西川 日満里(さいかわ ひまり)

西川 日満里(さいかわ ひまり)

1986年 新潟県生まれ。2009年 お茶の水女子大学卒業。2010年 早稲田大学芸術学校建築設計科修了。2012年 横浜国立大学大学院建築都市スクールY-GSA卒業。2012~2013年 CAt(Coelacanth and Associates)勤務。2013年 株式会社ツバメアーキテクツ設立。